2022.10.30

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エチエンヌ・ドゥ・コーザン・ギャラリー個展レポート

色彩と光が届ける「一瞬の美しさ」

2022年10月18日(火)〜10月24日(月)パリ エチエンヌ・ドゥ・コーザン・ギャラリーで開催された若松貴志の個展は無事に終了することができました。展示内容は今春上野の森美術館で行われたグループ展と同じだけれども、アートにうるさいフランス人の目に若松の作品はどう映ったのでしょうか?老若男女多くの方々にご来場いただき、その様子をレポートいたします。



エチエンヌ・ドゥ・コーザン・ギャラリーはパリの中でも古くからギャラリー街として親しまれているセーヌ通りにあり、ルーブル美術館や美術大学も近くにあるまさにアートの中心とも言える立地です。ギャラリー巡りをするアートファンも学生からシニアまで幅広く、気になった作品が飾ってあるとふらっと入りやすい雰囲気。若松は通訳に助けられながらもカタコトの英語を駆使して来場者の方とのコミュニケーションを楽しんでいました。



ギャラリーにはエントランスから奥まで廊下を通って2部屋にわたって若松の作品を展示。2年余りに渡る若松の制作活動の中での変遷を追えるような構成になっています。



メインに据えられているのは上野の森美術館の時と同様「TOKYO」。アルミ板6枚連結された大作で、この前でじっと見る方が多かったのが印象的でした。



ルーブル美術館の元キュレーターの方もいらっしゃいました。あまり見ない技法のため、技術的なことを特に熱心に聞いていました。



若松自身で用意したポストカードも人気で、それぞれ好みのものを選んでいました。






個展3日目の夜に行われたヴェルニサージュ(ギャラリーパーティー)では、若松も相当練習したというフランス語でスピーチ。多くのアート関係者に囲まれながらの印象に残る一夜となりました。




文化ジャーナリスト/コラムニストのオディール・ルフランさんとの対談も実施。後日「夢で見た美しい記憶、そんな私的な風景が現実の世界にも存在することを伝えてくれています。それらも全て、彼が色彩と光を完全に把握しているからに違いありません」とメッセージをいただきました。



ギャラリーオーナーでギャラリストのエチエンヌ・ドゥ・コーザン12世さんからもメッセージが。「精妙な仕上げを示す、現実を卓越したその美しさにすっかり魅了されました。色彩は時に繊細で、時にとても鮮やか。その洗練された都市や自然の風景は、鑑賞する私を詩的な世界にいざなってくれました。特に惹き込まれたのは、海辺の陸橋に佇むカモメの様子を表現された作品「鉄柵の海鳥」です。アナログとデジタルを融合した若松貴志氏独自の技法によって導かれた、とても優れた作品だと思います。」



最後に若松自身が今回の個展の中で最も好きだと言っていた一角の写真を。「自然光を取り入れた吹き抜けで、高さを行かして縦長の作品をゆったり展示してもらいました。今春の上野の森での展示と同じ作品群ですが、スペースが違うとまた違った良さが見えてくるから不思議ですね。」とのこと。若松にとっても多くの刺激を得て、次の作品制作に向かうようです。次回の展示もどうぞご期待ください!

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